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RIDE189 TOURING 2022 Vol.01

更新日:2022年6月24日

君に見せたい景色がある7年目の石巻 一般社団法人Peacemakerが7年間続けて来た石巻の復興支援MTGは2022 RIDE189TOURING 石巻として開催されました。 RIDE189TOURINGの開催のきっかけは ➡ こちら 例年になく梅雨入りは宣言されていないもののまるで梅雨時を思わせる、コロコロと変わる微妙な天気予報、このツーリングは人数も多くなるので、実際に参加者全員で走るのは、石巻の牡鹿半島の一部のみ、 最南端の御番所公園で絶景を眺めながら参加者全員でお弁当を食べようという企画ゆえ、お弁当の手配などがあり実施の可否の判断が難しく受付の〆切は5月31日でした。 実施の可否は、三日前の夜の天気予報で決定するというこれまた難しい判断、しかし最初は諦めかけていた予報も徐々に回復傾向で推移し実施が6月1日に確定した。 それでもこの時期のしかも異常気象の中の天気予報・・・実際に蓋を開けてみないとどうなるかわからない。雨も予想される中当日を迎える。 集合場所は常磐自動車道「友部SA」

関東から石巻を目指すRIDE189TOURINGの仲間たちとここで合流する、常磐道の「友部SA」の次の給油所は「中郷SA」そしてその先はさらに120㌔先になる南「相馬SA」となるため、燃料切れを考えて参加メンバー全員がここでいったん給油。都内や千葉方面から常磐道北上で宮城を目指す場合は、車種によっては給油ポイントが重要となる。



常磐道をひたすら北上~目指すはあの海岸道路

6月にしては、少し肌寒い茨城北部~福島県の県境、それなりに準備はしてきたが、メンバーの中にはメッシュジャケットで来たチャレンジャーもいる、やはり予想通り、この時期にしては肌寒い・・・気温はなんと14℃ 給油を終えて目指すは一気に南相馬SA。 インナーウェアーを着こんだりするために途中で一度、「四倉PA」にて休憩をとって、無事に南相馬SAに到着~!まずはこの度の第一目的地(中継ポイント)まで無事到着、RIDE189の千葉・大多喜事務局からは、すでに360㌔の地点。 一行はここで常磐自動車道を下車、福島県を走りまずは道も綺麗になった松川浦を目指す、

懸念していた天気は予想をまったく裏切りウソのようなド晴天!見事なグラデーションを描く空がどこまでも続いている、風もなく、湿気ももちろんない、この時期としては少し寒いというだけでまさに絶好のバイク日和の中を松川浦を目指す。

RIDE189 TOURINGの開催日は、翌日の6月5日。前日入りの我々にとっては、この日はいわゆる移動日・・・でも、せっかくこんなにいい天気だから高速だけ走って現地へ向かうなんてもったいない!! どうせ走るなら! 景色の良い道や場所で仕事や日々の喧騒から解放される「命の洗濯し放題」 をしながら、いや、なんなら~RIDE189のスタンプも獲得できればまさに一石二鳥!さらに「あの子」に逢えれば、もはや一石三鳥!!

何年も通っている道、参加メンバーの数人はまさにこの旅のエキスパート!せっかくだからここでしか撮れない写真なんか撮ろう!なんて向かったのが「大洲松川線(ライン)」ここは「鵜の尾岬遊歩道」から左に海岸、右に松川浦を展望できる、またそこを走るバイクを展望公園から見下ろすように撮影できるポイント。 詳しくは、松川浦のご紹介 福島県をたのしむサイト「ふくつぶ」さんにて

残念ながらこの快適ルートは、2022年3月16日に発生した福島県沖地震M7.4震度6強の地震により崖崩れが発生、おそらくこの影響だろうか「トンネル工事のため通行止め」・・・ 松川浦 鵜ノ尾岬トンネル崖崩れ発生 福島民報ニュース動画より 迂回して松川浦大橋を目指す。でも!!!松川浦大橋はまさに抜けるような青空、青い海、広々とした港、そこで一服、否、10服(福)。 通行止めに出会って目的の写真は撮れなかったが、出迎えてくれた空と海の蒼さで大満足、そしてこの綺麗で立派な橋も「あの震災を経験した橋」であり、まさにこの地が「東日本大震災」の被災地で復興途中だと痛感する。 松川浦の震災時の様子はYoutube「FNN東日本大震災アーカイブ3.11あの日を忘れない」にて公開されております。あの日の出来事をご覧になりたい方はそちらでどうぞ。(地震や津波の映像が流れますストレスを感じる方はご注意ください)

青空に翼を広るように佇む「松川浦大橋」

松川浦での大満足一服を終えた一行は、次の目的地へ向け出発。国道6号線を使ってこの場所からほど近いあの場所へ。


私たちバイク乗りを迎える新地あのシンボル。 あるバイク乗りには、約束の地といわれ、ある他県のバイク乗りたちには勇気と希望を与え、被災地とライダーを結ぶ絆になって多くの東北や福島の復興を応援するバイク乗りが訪れる聖地。 「復興フラッグ」 私たちRIDE189実行委員会(Peacemaker)も、もちろんこのフラッグを何度も訪れています。でも、元々フラッグがあったこの魚釣地区に戻ってきてから訪れるのは初めて。 Peacemakerと復興フラッグの出会は?➡「復興フラッグが房総にやってきた」

綺麗になった緑地、綺麗な緑が美しい公園でもあるが、そう・・・・ここは「防災緑地」言わずものがな「被災地」であり、震災前は住宅が多くあり、あの津波で160戸以上の住宅のすべてが流された場所。

復興フラッグは、元々、この地の捜索活動をしていた自衛隊員が、小学校の名前の入った小さな日の丸をアルミサッシフレームの瓦礫を旗竿として変わり果てた新地の街に掲げたのが始まり、 その後、自衛隊員によって添え書きが加えられ、隊にあった一回り大きな旗に変わり、 平成25年ころに、雨風で劣化した旗を地元ライダーを中心に新たにイラストを入れて現在の復興フラッグとなり、代を重ね今では何代か目のフラッグとなっている。 そんな経緯からいえば、まさにバイク乗りたちによって守られ、伝えられ、継承されているシンボルと言っても過言ではないと言える場所。 2020年からバイクでの走行が可能となった国道6号線の開通もあり、アクセスしやすくなった復興フラッグ、晴天の青空にたなびくフラッグを後に、次の場所へ向かう!

県境を越えて宮城県へ!! RIDE189大多喜事務局からすでにここまで390㌔を超え、早起きで出かけて来た一同は、気持ち良い風と景色に癒され、そろそろお腹の虫が騒ぎ出す時間帯。松川浦からほど近いRIDE189のスタンプ獲得協力飲食店「ラーメンせん家 山元町店」へ。

せん家さんは、山元町「夢いちごの郷」のフードコートの中にある地元で大人気のラーメンショップ。またこの敷地内には「TSUNAMI ハーレー展示場」という建物もあり、津波でカナダまで流されたハーレーの写真も展示されている。ここもまたバイク乗りであれば訪問したい場所でもある。

腹をすかせた千葉からのRIDE189 TOURINGのご一行、我先にとせん家さんの券売機の前に並び、次々とオーダーを入れる、 もちろん復興支援やコロナで傷んだ飲食店の応援が目的で疾走るライダーたち。お腹がすいていることもあって複数の品物を注文。

RIDE189コーヒーボトルを差し出し、スタンプを頂き温かいラーメンをすする。肌寒い陽気が、ただでさえ美味しいラーメンの味を数倍にも引き上げあっという間に間食!せん家さんで食事をすると頂ける「らーめんツーリング友の会」のステッカーもゲット!

写真は定番一番人気の「味噌ラーメン+バター+コーントッピング」と「味噌タレねぎ餃子」


TSUNAMIハーレー展示館のステッカーを貼れる場所に「RIDE189 TOURING RALLY」のステッカーも貼らせて頂き、 お腹も大満足!向かうは次の目的地 ココからは少し距離があり、なんせあちこち寄り道して小休憩とは言えない休憩をとりながらの旅なので 時間も押している・・・ ココからは一部高速道路を利用し一気に向かう事にする。



バイクで向かう「空の駅」??? 前回のRIDE189 MEETING IN 石巻で時間が押してしまい、立ち寄れなかった場所、そして、あの子たちの里親になりたい、バイク女子たちがイチバン楽しみにしていた場所。 「空の駅(おのくんの実家)」

いきなり変な写真が出てきて驚いただろうが、 東松島市陸前小野駅前にある「空の駅」そう、「おのくんの実家」である。 「おのくん」とは、 靴下を使って作られたソックスモンキーのことで、宮城県東松島市「小野駅前応急仮設住宅」から生まれたキャラクターです。 東日本大震災によってこれまでのゆったりとした暮らしが一変、被災して先の見えなくなった困難な状況のなかで、 仮設住宅のお母さんたちが東松島の復興を願って

「 東松島を知ってほしい」「 東松島に来てみてほしい 」 そんな、お母さんたちの願いが込められています。 時には「めんどくしぇ」ってぼやくこともあるけれど、めんどくしぇことの先には大切なものがあるから、めんどくしぇけど心を込めればたくさんの人と繋がれるから、お母さんたちは震災後1日も休まず、毎日チクチクと絆を紡いでいるそうです、 おのくんを手にしてくれた一人ひとりがみんな家族になれますように…

だから、おのくんの本名は「めんどくしぇおのくん」 そして、おのくんを迎え入れてくれた家族のことを「里親さん」と呼んでいるんです。

そんな「おのくん」誕生のストーリーも知った「バイク女子」たちは大騒ぎ、ただでさえカラフルで可愛い「おのくん」そして「のどかな笑顔で優しく接してくれるお母さん」が、「帽子をかぶってるおのくん」とか「五本指のおのくん」とか。レアなおのくんを奥からもってきてくれるもんだから・・・もう、さらに大騒ぎ!! 小さなお店の中で「かわいい~~っ!!」が百万回くらい連呼されたと思うほど、いつまでもこだましていた。

結果・・・・こんなにたくさんの「おのくん」の里親になりました・・・汗

最後の立ち寄り場所はある意味「今が旬」??


時間も夕方近くなりそろそろ今日の移動日も終盤、最後に向かう場所は・・・ある意味、今が旬なあの場所。 バイク乗りなら多くの人が憧れるシーン「滑走路を飛び立つ戦闘機と並走するバイク」そんなシーンで35年前に多くのバイク乗りに多大な影響とある種のブームを作った映画の像辺がついに公開されたこの時期。 さすがに滑走路を飛び立つ戦闘機と一緒に並走して写真を撮ることなどほぼ不可能だと思われるが、この場所ではその夢がほんの少し叶った気になれる人気のフォトポイント。


ブルーインパルス機 T-2型 JR鹿妻駅前(東松島市)航空自衛隊松島基地が近くにある鹿妻駅前に、ブルーインパルス機が展示され愛車とブルーインパルスと一緒に写真が撮れるフォトスポット。


こんな場所になんで??ブルーインパルス??疑問に思った方も多いと思うが、ここはすぐ近くに「航空自衛隊松島基地」があり、この基地こそが、あのブルーインパルスの基地になるのだ。 バイク乗りは戦闘機に乗る夢を見る・・・。 そんな台詞をどこかで見て覚えていたが、どこまでも青く広い大空に翼を広げ自由自在に飛行する戦闘機乗りの陶酔は、たとえ空を飛べなくても、今日のように一直線に空に向かって伸びる松川大橋の「まるで空に飛び出してしまうかのような道の先」で同じ陶酔を覚える。 それは危険やスピードではなく、ただ単に青い空に溶け込んでいくような気持のよい陶酔であり、今日はここまでの真っ青な空の元でそこかしこで感じることができた。 夕刻を迎え、少し空の色が濃くなりはじめ、空はまるで今日のツーリングの終わりに「祝福とご褒美」をくれたかのような夕焼けが空を染めはじめた。 さて・・・・今日も笑った、今日も走った。ゴールまであと少し・・・。 いつも私たちバイク乗りを温かく迎えてくれる、あの宿に向かおう。


さて・・・・突然停まったこいつをどうやって運ぼう・・・困った困った。まぁ・・・これもツーリングの醍醐味と笑える1日でだったことに感謝しましょ。 明日はRIDE189 TOURING in 石巻の当日。明日も良い天気に恵まれ、たくさん笑って過ごせる良い疾走りができますように。 2022RIDE189 TOURING 石巻復興支援ツーリングへつづく。 取材同行;モーターマガジン社 RIDE 写真 松川 忍

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